『ダウン・ツ・ヘヴン』読了
『スカイ・クロラ』シリーズ3作目。『スカイ・クロラ』と『ナ・バ・テア』を読み返してから臨んだので、少々時間がかかってしまいました。この作品は装丁が良いんですよね。森氏の著作はノベルス落ち、文庫落ちが早いので、待っても良さそうなのですが、つい買ってしまいました。3部作だとばかり思っていたら、5部作だそうです。次の装丁は夜かな・・・。
さて。『スカイ・クロラ』は函南優一(カンナミユーヒチ)の独白物語でしたが、これは前作に引き続き、草薙水素(クサナギスイト)の独白物語です。この時点のクサナギは、生きようとしています。相変わらず設定の説明がありませんし、航空機用語バンバンです。でも、戦闘シーンを読むだけでイメージはできる(Vシリーズで紅子さんがレクチャーしてたから)ので、OK。ツッコミどころはたくさんあるけど、それが森博嗣、と理解しているので、ま、いいか。左はクサナギが乗る戦闘機“散香(のんたバージョン)”です。
どこかの紹介文で、この物語を“寓話”と書いていたけど、なるほど、それなら森氏の著作はほとんど寓話の部類じゃなかろうか。或いは、作者の心象風景を表現しているだけ。氏は“詩的私的”という言葉を何度か使っているけれど、まさに詩的私的な物語こそが森作品の本質なのでは?と思ってしまう。生と死、現実と非現実が一貫したテーマかな。「やっつけ仕事」とも言われている森氏の作品ですが、詩的私的な文章の中にリアルがあると感じています。そんな真面目に考えてもしょうがないんだけど(^_^;)
次は、娘に再会してクリタジンロウが死ぬまでで、5作目で振り出しに戻ってカンナミが復活!みたいなパターン、と予測してみる。
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